とうとう愛しのBolognaを去って,LombardiaはMilanoへ向かう.意外なことに,イタリアの鉄道は安定していて,滞在中は殆ど遅延に合うこともなかった.
Milanoに近づいて行くにつれて,1週間見ることのなかった近代的な高層建築が増えてくる.駅も驚くほど大きい.駅から出ると,セルカ棒を売る胡乱な人々が多数現れる.BolognaやFirenzeよりも品揃えがよく,モバイルバッテリーなども売っている.
はじめ中心部のMilano大聖堂に向かったところ,当然ながら大混雑であったのでSforzesco城に向かった.
この地を治めていたMilano公のSforza家が15世紀に建てたもので,今は美術館などが入っている.この日は祭りも開かれていた.この城を抜けると凱旋門まで公園が広がっている.
San Maurizio教会.もとはBenedictus会系の尼門跡のような女子修道院であったためか,壁画が充実している.
Milano自体,古代にさかのぼる古い町だが,Basilica di San Lorenzoも5世紀前半には創立されていた古い寺院である.境内にはConstantinus帝が.
mosaicは古代から色褪せることなく美しさを保存してくれるが,それでも人々が常に手入れをし続けなくてはいけないことが分かる.特にRavennaの奇跡を今に伝え続けてきた無名の人々に圧倒的感謝.
Basilica of Sant’Eustorgio.規模は大きいが,薄暗くあまり豪華ではない.
過去の栄光が偲ばれる.
Basilica di Sant’Ambrogio.Milano最古の教会で古くからのものが残っており,面白い.AmbrosiusはTheodosius帝がThessalonicaの虐殺を行ったときに,皇帝を破門して改悛を求め教会の権威を高めたMilano司教である.この教会の地下に今でも眠っており,それを見ることも出来る.
左側の説教壇の下には石棺があり,これが面白い.まだCatholicが成立する過程なのだろう,異教的な雰囲気も残る.
礼拝堂にはmosaicが施されている.
昼間には行列が出来ていたMilano大聖堂も,夕方になると殆ど並ばずに入れる.並んでいるのは治安部隊による金属探知機による検査と手荷物検査とがあるため.建設が始められたのは14世紀だが,完成したのは500年後にNapoleon Bonaparteの指示があってからである.
柱も太く,天井も非常に高い.内部は装飾に溢れているわけではないがMilanoの力を感じる教会である.