イラン旅行記1日目 | moskomule log

イラン旅行記1日目

本来の予定では,前日のうちにKashanに行く予定であったのだが,前述の通りまだTehranにいた.

この日は金曜日で,金曜日はイスラームでは休日である.ホステルは30€とかなり高額なのだが,これが相場らしい.朝食がつかないので,紹介して貰った近所の店でイランのおかゆ風のものを食べた.すり下ろした山芋のような,粘りけの強いものにシロップや砂糖,ゴマなどをかけて食べる.非常に甘いが,次から次へと客が来るので人気のようだ.片手にパン1を抱えてテイクアウトをしている人も多い.

おかゆのようなもの

朝食を終えて,地下鉄に乗ってバスターミナルへ向かう.TehranにはLine1からLine5までの地下鉄があって,特に番号が大きいものは新しいようで,車体も綺麗である.ほかのものの価格に対して地下鉄の料金は10円くらいなので助かるが,混雑する路線は東京のように混雑しており,バックパックを抱えながら申し訳ない気持ちになった.

Tehran地下鉄

Kashanへ

バスターミナル駅に着いて,そのまま外に出てしまったので乗り合いタクシーの運転手の翁に掴まった.結局乗り合いタクシーに乗ったのはこれが最後であった.Kashanに行きたいのでバスを探している,と伝えると,Qomまで送っていく,そこから乗り換えて行け,と言っていたらしい.らしい,というのはこの翁は英語を話せないので近くにいた人に訳して貰ったからで,訳者にはバスはいつでるか分からないし,このタクシーを使う方がよいだろう,などと言われたのでタクシーに乗った.普通車に5人で乗って,私は英語すら通じない中,後部座席の中央に押し込まれた.

車内より.

まわりはひたすら赤い岩山というか砂漠の中を高速道路が通っていて,タクシーは凄い速さで南下する.たまに道脇に車が止まっていて,砂漠でピクニックをしている家族がいる.平凡社のRubaiyatのコラムの通りである.ややすると運転手が高速バスを見つけて,乗り換えるように言うので移動した.これなら最初から高速バスでよかったのでは,などと思った.

高速バスはVIPと呼ばれる,座席がゆったりしたものであって,車内ではお菓子やジュースが配られた.Kashanにはバスターミナルが無いのか,道端で下車してタクシーでホテルに向かった.今回のホテルは連絡先に,と予め探していたNogli Houseという伝統的な家を利用したホテルで,土作りで中庭には噴水がある.

Nogli House

Kashanの街並み

砂漠行

先ほどの運転手,Mehdiは結構英語が達者だったのだが,Kashan近辺の砂漠に行かないか,と誘ってくれた.誘ってくれた,とはいうものの勿論有料(45$)なのだが,金曜日で店もやっていないだろうし,砂漠も見てみたい,ということで快諾し,しばらくしてから合流した.

「家族も連れて行っていいよね」ということで,集合場所に家族を連れてきていたので奥さんと2歳の娘さんと一緒に砂漠に行くこととなった.結果的には夫婦は前で話していて,娘と私が後で遊んでいる,という状況になり金を払ってベビーシッターをするという状況になった.砂漠は舗装されていないので車は激しく上下するのだが,シートベルトもせずに子は元気に車の中を移動していた.この,子どもはシートベルトをせずに車の中で遊び回っているのはイラン各地で見られて,結構心配なのだがとりあえず事故は見かけずに済んだ.

タクシードライバー一家.この子はよく懐いてずっと後部座席で遊んでいた.

はじめにNoushabadの地下都市に行った.

ここは数百年前に被弾圧民たちが避難用につくったシェルターで,巨大な貯水池や複雑な通気口を持つ地下3階建てのトンネルである.洪水で抛棄された後,10年ほど前に再発見され,公開されている,とか.

地下都市.往時は構造を知らぬ敵兵が手前の穴に落ちることを想定してつくられたのだろう.

付近の城塞跡.今は子どもたちの遊び場となっている.

続いて砂漠に入場.道と入場所が用意されていて,入場料を払う.何だか納得がいかないが,ローマではローマ人がするようにせねばならない.

寡聞にして知らなかったのだが,砂漠というのは砂だけでは無くて岩もあれば植物もあって,存外面白い場所である.

砂漠の中の道を車が疾走する

砂漠の風景

砂漠の駱駝

塩の湖,という名の巨大な水たまり.夏になると干上がって一面真っ白なhoneycomb状になって美しいらしいが,その時期には気温は5,60度となるらしい.

塩の湖?

塩の湖?多少割れている箇所.

砂の山.一番イメージしていた砂漠らしいところで,イラン人も沢山集まっていた.ドライバーに,頂上まで行くと感動するから,と言われてひとり登る.粒子の細かい砂浜に勾配があるようなものなので非情に登りにくい.加えて靴を履いたままだったので砂が滲入して,どんどん重くなる.家族連れも砂山に登ったり,砂山を見ながらピクニックをしたりしていて,砂山を滑り降りるとタクシードライバー一家はお茶を飲んでいて,ドライバーは水タバコを吸っていた.

砂の山.ひたすら大きい

家族連れががんばって登っていた

砂の山の頂上より望む.一面砂で,何となくKhayyámの言わんとする,全てが砂に還っていく,ことが分かる気もしなくもない

イラン人は綺麗好きで,街では目についたゴミを拾うなどしていたので,砂漠にはゴミが放置されていたのは全てが砂に還っていくからなのか.


  1. イランはパン食である.パンと言ってもナンのような,平べったいもので地方によっても形状,材料,厚みなどに差があって面白い.特に名前は無いようなのだが,ただ機械でつくられた安いものはmachineなどと呼ばれているようだ. [return]
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